「買い物難民」「買い物弱者」になっちゃった母

お買い物は楽しい!

実家で独り暮らしの母になにかと手がかかるようになり、心配事が増えました。
買い物、食事の支度、お風呂、掃除、洗濯、病院通いなど、日常のことがいちいちしんどそうです。
それでもまだ何とか自力で頑張っています。
母自身も、しんどくても自分でしなかったら何も出来なくなってしまうと思っているようです。

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お天気と体調の両方が良い日なんてめったにない?

最近の母が一番大変なのが通院と買い物。

杖かショッピングカートを使って体を支えないと歩くのもひと苦労なので、お天気が良くないと出られません。

かかりつけの医院は3つ。
3つとも歩ける距離ではなく、2つはバスに乗りますが1つはバスが通らないところなのでタクシーで行きます。

買い物は普通に歩けば7,8分の距離にあるダイエーに、30分くらいかけて行きます。
5分も歩くと膝や腰が痛み、しびれたりするのですが、ちょっと座ればまた歩けるので”座って休めるところ”が必要です。
ベンチのある遊歩道を通って、行きも帰りもそのベンチでひと休み、ダイエーの中のベンチやフードコートでもひと休み。

母は車の免許は持っていません。
歩くのは大変でも車に乗れれば楽だったかもしれませんが、まぁ、健康でも免許返上の年齢ですもんね。
車で行ければ、というのはすでに論外な話です。

どうしてもの時はタクシーですが、毎度毎度タクシーは使えません。

以前は自転車でスイスイとどこへでも行っていましたが、2年前に自転車で転倒して体のあちこちに不具合が出たのです。

腰痛、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、関節痛。
どれも転倒前から元々あったのかもしれません。
それがいっきにひどくなった感じで、背骨も湾曲して、今は常に前傾姿勢になってしまいました。

そんなわけでもう自転車には乗れず、頼りは自分の脚だけですが、とにかくいつもあちこちが痛いし、疲れやすくなりました。

買い物も通院も、お天気と体調と相談しながらとなると行ける日は限られます。
行きたいときに行くことが出来ず、ストレスを感じるようです。

買い物は、ダイコンやキャベツ、ペットボトルなど重いものは配達サービスを頼んで軽いモノだけ持って帰ったり、急ぐときは電話注文を利用したりしていますが、○○円以上のお買い物、という条件があります。

よくインターネット通販を勧められるけれど、スマホもパソコンも使えないので持っていません。
母はガラケーは電話もメールも使いこなすし、トシのわりにそういう機器にアレルギーがないし、私も母ならイケるんじゃないかと思って私のスマホやノートパソコンを触ってもらったりしたけど、ダメでした。

毎日誰かがそばにいてサポート出来るなら使えるかもしれないけど、独りではムリ。
その前に、画面が相当大きくないと、見えない。

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買い物が大事なのは、買い物以外の付加価値があるから。

それに何より、母にとって買い物とは、必要なものを購入するだけではなく買い物に行くことそのものの付加価値が大きいんですよね。

外の空気を体全体で浴びることだけでも良いことですが、それ以外の効能がものすごくあります。

長く暮らしている地元ですから、行き帰りや買い物中に必ず近所の人に会うわけです。
人と遭って会釈をしたり立ち話をするのは大事なコミュニケーションであり、”外向きの顔” をする機会であり、身なりに気を付けたり話題に神経を使うことで体が活性化します。

女性はたいてい買い物が好きですが、母も大好きです。
たくさんの、あらゆるものを目にして現在の世の中を知ったり、刺激を受けたり何かがひらめいたり。

食品や日用品といった必需品も、自分で選んで買うことが大事、キカイや他人が選んで与えてくれるのではなく、自分でこれが良い、欲しい、と思って選んで買うことの楽しさや満足感が一番大事なのだろうと、母を見ていて思います。

だから長いですよ~、買い物。
私は月イチで泊りがけで実家へ行くのですが、主な仕事は病院と家の掃除と買い物です。
中でも一番時間を割くのが買い物です。
行き帰りの足も荷物の重さも多さも気にしなくて良いのは嬉しいでしょう。

私はただ付いて歩いて母の好きなようにさせていますが、にんじん1袋買うにも丹念に見て、買わなくても興味のあるものは丹念に見て、欲しくないものまで手に取って見ています。
こっちはいい加減疲れるけど、この時間が大事と思って付き合います。

当然、私が来る日を計算して車でなければ行けない店も予定されています。
普段、広告が入るとチェックしていて行きたい店を決めているようです。
しまむらとかタカハシとか靴流通センターとか(笑)、ホームセンターも大きいお店がいくつかあるので時間の許す限りどこへでも行きます。
何も買わずに出てくることもしょっちゅうです。

行きたいお店に行って、買うも買わないも自由に見て回るのが「買い物」なんですよね。

最近は店内に休める場所を用意してくれている所が多くて助かります。
これも高齢化社会の現われなんでしょうね。

実家は、いわゆる住宅地です。
私がいた頃は至近距離に個人商店がたくさんあったし、地元のスーパーマーケットもありました。

でも地域の高齢化が進んで、現在は徒歩圏内にはコンビニが1軒、ドラッグストアが1軒とダイエーだけ。

自転車なら10分程度で行けるお店も病院もたくさんあります。
行き先が違うJRの駅行きバスが2路線、私鉄の駅行きのバスもあります。

だから決して買い物に不便な地域ではなく、むしろかなり恵まれた地域だと言えるでしょう。

でも、体の自由のきかない年寄りがバスに乗るってけっこう大変なんですよ。

バッグと杖を持っていたらそもそも乗り降りが難儀です。
ショッピングカートは荷物を入れたら持ち上がりません。
低床式ならまだ何とか出来ても、そうでなければアウトです。

バス停はたいてい狭い歩道にあって日よけも風よけもなく、いつ来るかわからないバスを待つのには過酷です。
雪が降れば何日も、バス停まで歩くことすら出来ません。

元気だった頃には何とも思わないどころか便利な地域だとさえ思っていたのに今はなぜこんなに不便で大変なんだろう。
ほんの少し前まで自転車に乗ってどこへでも行っていたのに。

母は容赦のない現実に愕然とし、少なからずショックを受けています。

近所の方々も、何かにつけて声をかけて下さいます。

ゴミ、出してこようか?

買い物はない?ついでに買ってくるよ。

ありがたいことです。

もしもの時にはきっとどなたかがどのようにか気付いてくれる。

自転車で転倒した時もよく知った方が通りかかって、救急車を呼び病院まで付き添ってくれたのです。

だから私は心配ながらも遠隔地に暮らしていられると思います。

でも、声をかけて下さるご近所の方々もみんなお年寄りです(^^;)

「買い物難民」「買い物弱者」は、過疎地域だけの話ではありません。

都会でも、いいえ、都会だからこそ普段の買い物が不便ということもありますよね。

片側4車線の大きな道路が渡りきれず、向こう側のお店へ行けない、というお年よりもいらっしゃるそうです。

お金も時間も有り余るほどあれば、どんな道具だってそろえるし、引っ越すし、専属のヘルパーさんを雇うことも出来るけど。

もう、片道3時間の遠隔地で暮らすのは限界なのかな。
母の独り暮らしは限界に近づいているのかな。

迫る現実と、実現しない貧乏脱出。

ちょっと疲労感・・・。

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